「スザク、『カントリーマーム』がどこにも売っていないのだが、これは一体どういうことだ?」
「ルルーシュ…ニュース観てないの?
その件について連日報道されていたんだけど…」
「何!? カントリーマームがどうかしたのか?」
「うん、ちょっとした事件があってね…」
「事件だと?
……。
まさか!? みの○んた氏が番組で取り上げた為、売り切れてしまったと…」
「えっと、そうじゃないんだ。
カントリーマームになにかあったわけじゃなくて、製造元の品質管理に問題があってね…」
「どんな問題だ?」
「消費期限切れの材料を使用していたみたいなんだ…」
「消費期限だと? あんなものは飾りじゃないか…故に、全く問題ない!
そんなことの為に俺のカントリーマームが…」
「ルルーシュ…賞味期限はともかく、消費期限を無視するのは危険だから止めた方が良いよ…。
それにね、商品によっては蛾というサプライズが入っているかも知れないんだよ?
それでも全く問題ないといえる?」
「なんだと!? 蛾が入っているのか…。さすがにそれは…。
しかし、カントリーマームは食べたいし…くっ、俺はどうすれば良いんだ!」
「一部の小売店では現在でも取り扱っているらしいから、そんなに食べたいのなら買ってくれば良いんじゃないかな?
お腹は壊しても死ぬことはない…と思うから!」
「そうか…確かに、もう我慢の限界だからな…。
取り扱っていそうな小売店にでも行ってみるか…」
わくわく♪
「う~む、買うにしてもどこに行けば売っているんだ…。
俺がこれまで買いに行った店には置いてなかったからな、チェーン店を外すとなると該当する店は俺の知る限り…」
「ねえねえ、ルル、カントリーマーム買いに行くかな?」
「どうだろう…私は買いに行かないと思うけど…」
「ルルーシュなら絶対買いに行くよ! あいつのカントリーマーム好きは異常だからな!」
「え~虫が入っているかも知れないのに!?」
「ああ、間違いないって!」
「ふうん、彼ってそんなキャラだったんだ…」
「ちっ、外野が好き勝手言いやがって…。
カントリーマームの魅力を知らん愚か者共が!
……。
とはいえ、変なあだ名を付けられるのは嫌だからな、ここは慎重に…」
「ルルーシュ、君にはガッカリだよ!
あれだけ大きなことを言っておきながら、あだ名が恐いなんて…。
君の、カントリーマームへの愛は偽りだったの?」
「バカな!? スザク、お前はあだ名の恐ろしさを知らないのか?
皆から屈辱的な名で呼ばれるのだぞ!
もし、今、カントリーマームを買いに行けば、明日から俺の名は『カントリーマーム』となるだろう…。さすがにそれだけは遠慮したいのだ…」
「ピザ女ですが何か?」
「お前はもっと自重しろ!」
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