植草教授……彼は田代まさしを超越し、神にでもなるつもりでしょうか?
そんな嫌な神にはならないでいただきたいものです……。
痴漢行為はいけないと思います!
痴漢……私も痴漢には嫌な思い出があります。
そう、あれは、私がまだ純粋だった学生の頃。学校への通学途中の電車内でのこと。
最初は、それが痴漢行為だとは気付きませんでした。
よく接触するなぁとは思っていましたが、満員電車においては、それも仕方のないことだと考えていたのです。
しかし、触られるのが「ちょっと……ダメですよ!」な箇所が多かったので、もっと気を付けておくべきだったと、今にしてみれば思います。
暫く、そんなことが継続して起こったので、周囲の状況に注意するようになりました。
それで気付いたのですが、どうやら私の近くには決まって同じ人が乗っているようでした。
その人は二十代前半……もっと若いかも? な感じの会社員でした。
会社でストレスが溜まるのか、忙しい会社員には出会いのチャンスが乏しく、獲物に飢えていたのか、それは解りかねましたが、私を捌け口にするとはたいへん迷惑な話です。
それ以来、その人を警戒するようになりました。
警戒の結果、その人が犯人で間違いないようでした。いえっ、警戒しかしなかったものですから、その人が犯人だとは判ったのですが、されるがままなのは変わりませんでしたね……。
勿論、私も「あなたを、犯人です!」って洗脳探偵翡翠ちゃんのように言いたかったんですよ……。でも、そんな勇気はありませんでした。泣き寝入りです……。
泣き寝入った為に痴漢に苦しめられることになった三年間でした。お終い……。
痴漢行為を防ぐ為の方法はたくさんあります。
まずは、乗車のタイミングをずらすこと。
朝は忙しかったりするので、いつも決まって同じ時間、同じ場所に乗ってしまうんですよね。だから、それらを不定にすることは重要だったりします。でも、私は、そんな面倒なことはしたくなかったので、同じ場所に乗ってしまいました……。ダメな奴です。
まあ、何より大切なのは勇気を出して「やめて下さい!」と言うことですよね。
本当は、私も頑張れば良かったのですが、無理でした。
あっ、言っておきますが、私は男だったりします。そして、犯人は女性です。下手をしたら私が痴漢と疑われるかも知れない……。いや、間違いなくそうなるだろう。反語。そんな危険な橋は渡れませよ!
っていうか、この場合どうすれば良かったんでしょうか?
先生に聞いても、ポリスメンに聞いても、教科書通りの回答しか得られませんでした。だから、それじゃ、私が疑われるんだって……。役に立たないなぁ……もう……と思ったものです。
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